第2章.「KIキンドル」を使用し練習発行
1.発行本の検討及び準備
(1) サンプル題材の検討
サンプルの練習発行であり内容は何でもよいが、取りあえず過去又は現在HPに掲載している
内容からサンプル発行を検討しました。その結果約30年前に書いた「タイ国生活の体験談」と、
3年ほど前から掲載の「木曽上松町吉野の歴史」の2件が適当ではないかと思いました。

「木曽上松町吉野の歴史」の方はページ数が多いのでサンプル発行としては、製作時間が掛かり
そうなので止め、HTMLファイル5枚ほどの「タイ国生活の体験談」を最初の練習に適していると考え
それに決めました。

タイの現地法人の会社へ出向したのは平成元年です。年号が変わった年であり覚え易く忘れない。
年号として特に記憶に残っているのは、前の年に昭和天皇が亡くなり、その時タイで暮らしていた会社
関連の知り合いの人は全員、大使館に黒い喪服で出向き設置された祭壇にお参りと、台帳に氏名を
記入したそうです。日本にいた自分は天皇が亡くなったことに関し何もしていないが、多分その時タイ国
で生活していたら皆と同じように礼服を着て大使館へ行ったと思います。外国で生活すると、日本人を
意識すると共に日本が懐かしい。

どうでもよい想い出話を書いてしまったが、30年経って生活環境は大幅に変わっても、タイ人の気質や、
タイ国での生活の注意点は特に変わっていないと思うので、サンプル出版ですが多少はためになる
本で、100円以下と安ければ買う方もいると思うので、これをサンプル出版としてトライしてみます。

【図1-1 タイ国生活の体験談HP】


(2)HP掲載の中止
WebでKindle本について調べていたら、ブログを出している方がその内容をKindle本を出す場合、アマゾ
ンの審査引っ掛かり返却される話が載っていました。その方の記事ではブログ先きのURL掲載で解決と
なっていましたが、確かに、Webと同じ内容の本ならHPを見て電子書籍は要らないかな?
HPやブログは誰でも見ることが出来、それを勝手にKindle本で出版することも可能です。
多分著作権の問題が発生しないようにKDPでは事前にチェックしていると思われる。

そので、「タイ国生活の体験談」は10MB程度とそんなに大きくはないが、無料で使用できる容量が
オーバーに近づくと真っ先に削除して、別の無料レンタルサービスのサーバーへ移していました。
想い出が詰まったHPで消すことが出来ず、3回も変えた。特にリンクを張ってないので訪問者は
限りなくゼロであり、公開は何時止めてもいい状態なので、今回無料サーバーの掲載を削除した。

これでHP掲載で審査に影響する話は無くなりました。

(3)目次作成の不具合に気づき改善
今回の具体的な目次はまだ検討してないが、「タイ国生活の体験談」では「いろは」カルタ風に項目を
作ってあり、HTMLソースには「いろは」のマーカーが付いており、各内容へはページ内に付いている
マーカーでジャンプします。

それを考えていたら、「KIキンドル」の目次作成に1項目1HTMLファイルの条件で作ってあり、マーカー
へ飛ぶ機能がなかった。それと各目次のタイトルがTHMLファイルとタイトルを参照する対照表が必要
で、かなり操作が面倒になっていた。

そこで、目次作成及び目次追加の機能を大幅に作り直しました。

【図1-2 新目次作成ダイアログ Ver0.07以降】

・HTMLソースを読み取りTITLE
 の記述をそのHTMLファイルの
 目次タイトルにする。

・HTMLソースを読み取りマーカー
 タグの記述がる場合はそこに
 飛べるように項目を追加する。




【図1-3 旧目次作成ダイアログ】
タイトル対照表の作成が必要で面倒だった


・旧は目次タイトルはファイル-タイ
 トル対照表を作りその表を参照
 して タイトルを付ける。

・旧はマーカーに飛ぶ機能なし。



(4)1行の文字数と文字サイズ検討
Kindleは1行に表示する最適文字数はどれくらいかWebで色々調べたが見つからなかった。
Webページの見易い文字数は35〜37字の記述が多かった。どうもKindleは自動的に折り返す機能が
付いているので、特に1行の文字数に神経質にこだわる必要は無いように思われた。

したがって、現在1行37文字程度になっているのでそのまま進めようと思ったが、サンプル取得した
Kindleをチェックしたら文字お大きさもよるが30文字程度が見やすかったので、取りあえず今回は
全シート1行30文字に揃えました。文字の種類も検討したが、馴れているMSPゴシックにすることにし
ました。検討したとき取ったキャプチャーを以下に掲載します。

※最終的には今回サンプルは、図1-4のMSPゴシック・文字サイズ指定無し・1行30字にします。
Kindleと文字数やフォントサイズなど初めての経験でよく判らないので、判った時点で変更します。

【図1-4 MSPゴシック・文字サイズ未指定例 】


【図1-5 上図の設定で実行したKindle表示例】


------------------------------------------
【図1-6 MSP明朝指定例 】


【図1-7 上図の設定で実行したKindle表示例】


------------------------------------------
【図1-8 文字サイズ1.3em指定例 】


【図1-9 上図の設定で実行したKindle表示例】


(5)目次作成途中で列替えの確認
今回作成のサンプルは、4個のHPMLファイルにいろは50字別にマーカー付きでデータが記載されてお
り、単純に目次作成を実行すると各ページのマーカーを拾い、下図のような目次になります。
見やすいように改善するが、各ページ表題はA列にしたい。

【図1-10 目次作成に目次[1]項を実行した例】


【図1-11 indexページをHTML→Kindle表示例】
(下図は縦が超長くなるので、途中40行ほどカットそてあります)


【図1-12 A列ページタイトル、B列マーカ表示例】
下図は2〜8行を空け、そのにB列のマーカーでない各ページのトップページA列へ移動した例です。


【図1-13 indexページをHTML→Kindle表示例】
目次項目[1][2]実施で上図のように1部列と移動し、目次項目[3]を実行し、HTML化が下図です。
1-11図ではHTMLリンクタグが付いているが、下図のA列分は消えており安心したが、B列はタグ番号
がまだ付いている。消す方法??


※ この方法で表示列を変更して目次HTMLファイル作成は上手く出来ることを確認しました。しかし、
この方法ですとopfファイルのページ表示順と合わないことが判り、自分のPC上のKindleでは表示
できたが実際本にこの方法で本にした場合、題発生の不安があり作成途中で表示列ランクの変更
はや止めました。

それに伴い、各マーカーを1ファイルの機能も、今回のサンプルのように、50個もあると目次項目が
非常に多くなるので、マーカー目次作成は、選択方式にしました。

【図1-14 「マーカーの目次未設置」チェック追加】


「マーカーの目次未設置」チャックを追加したので、チャック無しでは1マーカー1ファイルになるが、
チェックで目次項目はできません、(ここにあった「リンクが番号付きタグ」は移動した。説明書は別途)

元のHPのマーカーリンク表は(下図参照)、これで1ページだった。
【図 元のHPのマーカーリンク表例】


マーカーリンクについては、集めて別ページのリンク表を作ることにした。(下図参照)
【図1-16 マーカーリンクを集めて表示っ例】



(6)ページ更新が右から左の不具合改善
これは日本語の縦書き表示の状態であり、左から右への変更が何処が悪さしているのか判らず
直すのに時間が掛かった。逆に解釈するとOPFファイルの中身が勉強できた。

[1] Languageの指定を日本→語英語 に変更 (変化無し)
変更後 :<dc:Language>en-us</dc:Language>
 
変更前 :<dc:Language>JA</dc:Language>
 

[2] kindle表示を右→左を、左→右に改善 (変化なし)
変更後 : <spine page-progression-direction="ltr" toc="ncx">
 
変更前 : <spine page-progression-direction="rtl" toc="ncx">
 

[3] kindleの表示順に左→右を追加  (変化なし)
変更後 : <itemref linear="yes" idref="item1" properties="page-spread-left"/>
 
変更前 : <itemref idref="item1"></itemref>
 

[4] writing-mode の縦を横表示に変更 (解決した)
変更後 : <meta name="primary-writing-mode" content="horizontal-tb">
 
変更前 : <meta name="primary-writing-mode" content="vertical-rl">
 

※ [4]で解決したが、[1][2]は織り込みましたが、[3]については変更前に戻しました。
  なお、「vertical-rl」については他にも「vertical-lr「sideways-lr」「sideways-lr」「sideways-rl」4種類の
  指定方法があるのが解ったが、縦書きを織り込む時別途詳細を検討します。


(7)目次1個のファイル名で表示列を2列の機能追加
現在の「KIキンドル」には、1個のファイルを項目を下図の2.項と、2-1のように分けて表示する機能は
ありません。この表示の実現んは、目次ソースを見て同じファイル名の呼び出しを、2行に分け且つリン
クタグ書き直す必要があります。HTMLタグに詳しい方でもかなり時間の掛かる作業です。

そので、「KIキンドル」ではファイル名にabと付ければ、目次を同じファイルでもa列・b列に分けて表示
出来る機能を追加しました。

【図1-17 同じファイルの目次を分けた例】


【図1-18 Excelシートへの記述例】
・表示したい行へ記入する
・ファイル名をa列・b列へ表示したい場合はファイル名にabを付ける(bc列はbc)
・タイトルはaの分を先に書き「##;」で区切ってb列分を記述する
・下記ではマーカーを記述したが、2と2-1の行が近い場合は不要です。
・マーカーhのジャンプの記述は織り込んでいません。もし必要な場合はファイル名の後ろへ
 マニュアルで追加します。(例、"02ab.html#2-1")

【図1-18 Excelシートの記述例】


【図1-19 HTML表示例】


【図1-20 シートに記述したHTMLタグ例】





戻る