5-4.Excelシートに記述したHTMLタグの取り扱い

(1)シートにHTMLタグを記述するケース
Excel2000の頃は、Excelシートに <Table> 又は、<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript> などのHTMLタグ
をコピーペーストで記入しても単なる文字扱いで問題なかったが、Excel2003以降は1部のHTMLタグは
コマンドとして認識され記入した時点で自動的に実行されてします。

昔はExcelシートにHTMLタグを記入しても問題なかったが、新しいExcelバージョンではセルにタグ記載
は避けた方がよさそうです。なお、どうしても書きたい場合はModuleシートにcells(○、○)=”*****”
のように、マクロでセルに記入の場合は勝手に実行されないので記入できます。

ExcelシートをHTMLに変換に当り、対象のシートに以下の例をよくセルに記入して使用してします。

[1] Webの中心に表示したい場合
<center>・・・・センターに表示・・・・ </center>  (以下実例は&lt; でなく<半角で記述)
実例 ⇒ 
・・・・センターに表示・・・・


[2]スタイルシート記入例
[2-1] _blankは新規のウィンドウに表示
<STYLE> A{text-decoration:none;} A:hover{ color: #ffffff;background-color:#3366ff}</STYLE>
実例 ⇒ 下記[3]のリンク例で確認(リンクの下線無し、マウス乗せで背景青色・白文字)

[3]リンク記入例
[3-1] _blankは新規のウィンドウに表示
<a href="http://www2s.biglobe.ne.jp/~iryo/" TARGET="_blank"> ExcelVBA便利帳</a>
実例 ⇒  ExcelVBA便利帳

[3-2] _topはフレーム分割を解除してウィンドウ全体に表示
<a href="http://www2s.biglobe.ne.jp/~iryo/" TARGET="_top"> ExcelVBA便利帳</a>
実例 ⇒  ExcelVBA便利帳

[3-3] TARGET=""の指定無し、現在のウィンドウに表示
<a href="http://www2s.biglobe.ne.jp/~iryo/"> ExcelVBA便利帳</a>
実例 ⇒  ExcelVBA便利帳

[3-4] セルにハイパーリンク記述の場合は、HTMLファイルではHTMLタグに変換して表示されます。


[4] ソースをそのままの形(配置)で表示
<pre>Sub ファイル作成日()
Dim phn As String, fff As String
phn = ActiveWorkbook.FullName
fff = Dir(phn)
MsgBox fff & "の作成年月日→ " & FileDateTime(phn)
End Sub
</pre>

実例:
Sub ファイル作成日()
Dim phn As String, fff As String
    phn = ActiveWorkbook.FullName
        fff = Dir(phn)
    MsgBox fff & "の作成年月日→ " & FileDateTime(phn)
End Sub


[5] 画像表示
<IMG SRC='zu/51-3.jpg' ALIGN='left'>
表示シートをHTMLファイルに変換
では「はい」をクリックで、保存場所
とファイル名を読み取ります。

本例はALIGN='left'>ですが、
画像の左横に文章記述は
ALIGN='right'を記載

特に横に文章が不要の場合は
<IMG SRC='zu/51-3.jpg' '>
の記述で"ALIGN= "は無し
<BR CLEAR="all">
実例:

表示シートをHTMLファイルに変換
では「はい」をクリックで、保存場所
とファイル名を読み取ります。

本例はALIGN='left'>ですが、
画像の左横に文章記述は
ALIGN='left'を記載

特に横に文章が不要の場合は
<IMG SRC='zu/51-3.jpg' '>
でALIGN= は無し



[6] その他のよくシートに書くHTNMLタグ
<HR>  <BR>  <HR NOSHADE SIZE=7> 
他ページの指定した場所へ⇒<A HREF="kindle54.html#54(2)"> マーカ名⇒<A NAME="54(2)"></A>




(2)「KIキンドル」独自のHTML変換記号
HTMLへ変換するシートの特有の情報をHTMLファイルに反映させたい場合、「KIキンドル」のみに
対応する独自のHTML変換記号があります。その記号はセル文字を記入字最初に「##;」のマークを
記入し半角1文字空けてHTMLに反映させたい情報を記入します。「##;」のマークで対応できるタグを
以下に記述します。

「KIweb」は「## 」の#2個記入でしたが、その場合何処かの行に#########を多数記入の行がある
と正常にHTML変換が出来ない不具合があったので記号は「##;」の3文字に改善しました。

[1]メタ情報
HTMLファイルのトップに記述したいメタ情報は下記例のように記述します。HTMLファイルにそのまま
記述されるので、< > も書きその間に情報を記述します。
記入方法は変換対象シートの何処の行でも構わないが、その行の最初の列に記載して下さい。
何処の行でも問題ないが、通常見直しや訂正が容易にできるようにトップ行に記載します。
またメタ情報は、「KIweb」では3種類に限定されていたが、「KIキンドル」では10個までOKです。

 ##; <META NAME="description" CONTENT="ExcelシートをHTMLに変換しKindle本作成方法">
 ##; <META NAME="keywords" CONTENT="kiキンドル,Kindle、Excel-HTMLエディッター">

[2]タイトル情報
HTMLへ変換した場合デフォルト下記[2-1]。このタイトルでOKの場合特に別タイトル記入は不要です。

[2-1] 変換対象のシート名がタイトルになります
<TITLE>kindle54</TITLE>

[2-2]セルに下記を記入した場合
 ##; <TITLE>シートにHTMLタグを記述</TITLE>
実タグ例⇒ <TITLE>シートにHTMLタグを記述</TITLE>

[3]BODY情報
HTMLへ変換した場合デフォルト下記[3-1]。このタグでOKの場合特に別タイトル記入は不要です。

[3-1] 変換対象のシート名がタイトルになります
<TITLE>kindle54</TITLE>

[3-2]セルに下記を記入した場合
実タグ例⇒ <BODY BGCOLOR=#f7fffaE>



(3)表作成に関する特記事項
テーブル作成は、セルが罫線で囲ってあればHTMLファイルでは自動的にテーブルに変換されます。
各セルにに罫線を付けるだけであり、非常に簡単にテーブルを作成できるのが他のアプリケーションに
無い、Excelシートの特技だと思います。

したがって、「KIキンドル」ではその特徴を最大限生かせるように機能が織り込んであります。

[1] 枠内の文章段落しは2種類あります。([1-2][1-4]参照)
[1-1] 各セルに罫線が有る場合(一般例)
例1-1a:Excelシート記入例


例1-1b:HTMLファイルでWebへ表示例
1行目文字AAAAA 1行目文字AAAAA  
2行目文字BBBBB 2行目文字BBBBB  
3行目文字CCCCC   3行目文字CCCCC

[1-2]セルが多数行の場合はそれぞれ1行となります。
例1-2a:Excelシート記入例


例1-2b:HTMLファイルでWebへ表示例
1行目文字AAAAA
2行目文字BBBBB
3行目文字CCCCC
1行目文字AAAAA
2行目文字BBBBB
 
 
 
3行目文字CCCCC


[1-3] 1セルに多数の文字例(一般例)
例1-3a:Excelシート記入例


例1-3b:HTMLファイルでWebへ表示例
1行目文字AA2行目文字BB3行目文字CC 1行目文字AA2行目文字BB


[1-4] 1セル内の文字を「Alt]+「Ente」で段落しの例
例1-4a:Excelシート記入例


例1-4b:HTMLファイルでWebへ表示例
1行目文字AA
2行目文字BB3
行目文字CC
1行目文字AA
2行目文字BB

[2] テーブル幅をセルに記入して指定
罫線で囲ったセルの前に記述した条件でテーブルを作成
[2-1] テーブル全体の幅指定及び全体枠指定
例2-1a:Excelシート記入例


例 2-1b:HTMLファイルでWebへ表示例
データ ああああああああああ データ いいいいいいいいいい
データ ああああああああああ データ いいいいいいいいいい

[2-2] テーブル全体の幅指定及び全体枠無し
例2-2a:Excelシート記入例


例 2-2b:HTMLファイルでWebへ表示例
データ ああああああああああ データ いいいいいいいいいい
データ ああああああああああ データ いいいいいいいいいい
※上記で指定したテ−ブル幅は1度指定すれば、そのシ−ト全体に反映させれる(便利な機能だが不要の時もあり)。

と指定なしで記述すれば、以降のテ−ブルは通常に戻る。


[2-3] テーブルの各セルの幅指定
例2-3a:Excelシート記入例


例 2-3b:HTMLファイルでWebへ表示例


データ あああああ データ いいいいい データ おおおおお
データ あああああ データ いいいいい データ おおおおお
※上記で指定したテ−ブル幅は1度指定すれば、そのシ−ト全体に反映させれる(便利な機能だが不要の時もあり)。

と指定なしで記述すれば、以降のテ−ブルは通常に戻る。


[3] テーブルの周囲に文章を記述

[3-1] テーブルの横にテキスト文を表示する方法
本機能は「KIキンドル」で追加で、「KIweb]にはありません。なお##;の記号はA列に入して下さい。
この機能は、前行にALIGN="を記述したてテーブルが対象で、他のテーブルは再指定が必要です。
例3-1a:Excelシート記入例


例 3-1b:HTMLファイルでWebへ表示例
データ いいいいい データ おおおおお
データ いいいいい データ おおおおお
データ いいいいい データ おおおおお
データ いいいいい データ おおおおお
データ いいいいい データ おおおおお

本例は ALIGN="left"
表の左側にテキスト文字は
ALIGN="right"
と罫線で囲った表の前行の
のセルへ記述します。



[4] テーブルの左に並べて表示

[4-1] 2個のテーブル(罫線)を縦に記入
通常罫線でだ囲ったセルはテーブルになりますが、横に2個並べて書いても、左側のみの変換です。
例4-1a:Excelシート記入例
セルに< table > タグを書き、その大枠のテーブルに、2個のテーブル(罫線)を縦に記入


例 4-1b:HTMLファイルでWebへ表示例

Aテーブルセル1 Aテーブルセル2
Aテーブルセル3 Aテーブルセル4
Aテーブルセル5 Aテーブルセル6
Bテーブルセル1 Bテーブルセル2
Bテーブルセル3 Bテーブルセル4
Bテーブルセル5 Bテーブルセル6

[4-2] ALIGN="left"でテーブルを横に表示
例4-2a:Excelシート記入例


例 4-2b:HTMLファイルでWebへ表示例
上図の6行は1行空で、変換時< BR > が記載されるので左側テーブルは1行下に表示されます。
この< BR > は、余分なタグであり、ソースを開き削除すればテーブルの段ズレは解消します。
cテーブルセル1 cテーブルセル2
cテーブルセル3 cテーブルセル4
cテーブルセル5 cテーブルセル6

dテーブルセル1 dテーブルセル2
dテーブルセル3 dテーブルセル4
dテーブルセル5 dテーブルセル6




[5] テーブル関係 その他の説明
[5-1] セルのフォント・パターン状態は大体HTMLに再現できます
例5-1a:Excelシート記入例


例5-1b:HTMLファイルでWebへ表示例

左揃え 中央揃え 右揃え  
文字サイズ9 文字サイズ11 文字サイズ14 サイズ18
文字飾り太線 文字飾り取り消し線 文字飾り斜体 文字飾り下線
背景色 緑色 背景色 黄色 背景色 青色 背景色 灰色
文字色 ピンク 文字色 赤色 文字色 青色 文字色 茶色
セルを結合して中央表示

[5-2] その他各種テーブル例
前4項に記載の、
各種データの変換確認
を参照して下さい。なおテーブル関係は下記です。

テーブル表示HTMLファイル例

[5-3] その他テーブル関連注意事項
・ Excel上で罫線で囲った表を横に並ベて書いた場合、左側のみHTMLへ変換。
 (下にある場合は1行空白があれば、何個でもOK)(テーブル横2個表示は前[4]項に記述の細工で対処できます)
・罫線(表)の右に記載したセルのテキスト文字はHTMLに変換できません。
  罫線の最終列をチェックしてテーブル作成の関係で、それより右列は無視となっています。

・「2-3」項目で、各セル毎に横幅指定できるとなっていますが、各セルはTD WIDTH=○○ と記載
 する関係で、テーブルの1行目が連列セルになっている場合はこののセル幅の指定ができません。

・結合セルでテ−ブルがおかしくなる場合は、Exeelシートに余分な罫線が無いか確認して下 さい。
 (罫線を付けた後でセルを結合した場合、非表示になっていますが罫線があります。結合した
 後で罫線を付けた場合は問題なし)(他にも結合セルを変換した場合正しく変換され場合があります)




(4) 文字フォントの指定
[4-1]フォントサイズ
HTMLタグの文字サイズは、整数の1〜7ですが、サイズはsize=1最小でsize=7が最大です。
Exelの文字サイズは直接関係ありませんが、HTMLに変換の為「KIキンドル」では下表としました。
Excel 1〜7 8〜10 11〜12 13〜15 16〜20 21〜25 26〜
HTML絶対値 1 2 3 4 5 6 7

[4-2] セル毎にフォントを読み取り1行表示
「KIweb」では1行は同じ文字だった。電子本作成の場合は1行内に太字や別カラーで表示できる
機能は必要と思い、「KIキンドル」では1行に各種フォント表示できる機能を追加しまました。
ただしセル単位でフォントを読み取っている関係で、色やサイズを変えたい場合はセルを変える
必要があります。以下の例を参考にして下さい。
例4-2a:Excelシート記入例


例4-2b:HTMLファイルでWebへ表示例
新しく公開の 「KIキンドル」 の名前の由来は 『KI』(作者Kunihiro Iryo) さんが作った物で、
内容としては「Excelシート」→「HTMLファイル」→「mobiファイル」→ 「Kindle表示」 と長いが
Kindleに表示するファイル作成エディッタであり、最初の 「KI」 と最後の 「キンドル」 を繋げて
「KIキンドル」 としました。

[5-3] その他フォント関連注意事項

・ 変換はセルに表示されている通り変換します。したがって隣のセルの下になっている文字もWebで
  は見えるようになりますが、日付等で「#####」になっている場合はWeb上でも 「#####」となります。
 
  なお、セルに表示されている文字の変換であり、数式やリンクがある場合それらは無視 します。
  (ハイパーリンクはリンク機能付きで変換します)

・シ−トに記述したコメントは変換されません。変換した図形もExcelシートと表示場所が異なるため
  必要に応じHTMLファイルの補正を行なって下さい。



(5) その他の特記事項
・ シ−トにHTMLタグを記述した場合、変換後タグとしては必要のない改行が記述されます。
  解決策としてと特殊文字を記入する方式にしました。タグの後へ「!# 」を記述して下さい。
  例: <center>!!# → !# → 文字のある場合 <BR>が付きません



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