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●まえのばた
・『まえのばた』、風越山の一番麓、「さんど」の右の斜面、風化の小道を登った所にやや緩斜面の草原がある。
中央には抜き出したた石(黒い水成岩)が散乱しており、ソラミ(オオナラ)の大木が生えている。この木には
熊がのぼり枝を折って巣状の棚を作っている時期がある。
 
草原の両端は丈の短いハンノキなどの喬木が密集しており、その林縁のぢくぢくしたところには、ゼンマイが多く
生える。
草原には肥えたワラビが多くあり、上の草力ツパから肥料分が流れてくるせいか、肥沃の土地である。
右上は西窪でその堺に小さな川が流れている、草原の外れの急斜面になった辺りが断層の通過地点で、この断層
の上は黒い石の古生層、下側は極風化した伊那川花崗岩で約70メートルくらいの高さの崖になっている。
 
『まえのばた』 の南にも崖がありここは黒石の古生層が風化した崖で、小川の傍の小石が堆積している所など
には、白根の深さ2〜30センチもあるウドが群生している。(今はどうか?)。此れらの風化した小石は、古代
に伊那川花崗岩が地殻から噴出して突き上げて来たときの熱や動力エネルギーによって粉砕され風化を速めたもの
で有る。
 
『まえのばた』は幅やく70メートル位の断層線の上に位置している。右上には平らが有り、炭窯の跡がある。そ
の直ぐ上に平成林道が開削されている。(大和時代の末「木曽古道」が開かれてから、1300年を経ている)。
 
「前の畑」草原の下部林縁には、丈が短い藤が多数あり、五月の末になると紫で鮮やかな花を付ける、見事な眺め
である。
「前の畑とよむと、前ではない畑(焼き畑)が有ったか、否、前野の畑(焼き畑)の意か、すると、前野以外の
畑(焼き畑)は何処にあったのか?探して見たくなるがだめか?」 何れにしても、興味の深い土地である。
 
 
記事:
・『まえのばた』は聞いたことはるが、行った記憶がないので、風越山のどの当たりなのかイメージがワカナイ。
 
 
 
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